組織力を高める/古田興司、平井孝志
リーダーシップ力の一つの側面に、人の心を動かし、共感を呼び、求心力を高める力があるが、それはどのように高められるのか。人は単なる事実の羅列ではなく、それらが一つの「物語」になったときに感銘を受け、心を動かすものだ。マネージャーがリーダーシップを発揮するためには、常に「物語性」を意識しておくことは非常に有効である。(P204)
人は理性によって動くのではなく、感情によって動く。
事実の羅列ではなく、その事実の背景に物語を感じ、それを頭の中にイメージし、それに共感したときに人は動く。
そのためには、相手の頭の中にイメージとして残るような言語表現能力が必要ではないだろうか。
優れたリーダーは、言葉によって人を感動させ、鼓舞し、思いを一つにさせることによって人を動かす。
以前、セールスの仕事をしていたとき、よく「言葉によって絵を描け」と言われたことを思い出す。
「物語性」、これはリーダーシップを考えるときの一つのキーワードになってきそうだ。
« ものづくり魂/井深大 | トップページ | 織田信長の経営塾/北見昌朗 »
コメント