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2010年3月30日 (火)

コンサルティングマインド/野口吉昭

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カウンセリング能力については、精神分析医とその患者の家族との間で、実際にあった笑い話のような会話がある。

「先生、これでこの子も学校に戻れます。本当にありがとうございました。先生のおかげで・・・と申したいところですが、実際のところ、先生は何もしてくださらなかったように思うんです。2時間のカウンセリングの間も、先生は毎回ただじっと息子の話を聞いているか、ずっと沈黙しているか、のどちらかでしたよね」

「おっしゃる通り、私は何もしませんでした。お子さんが自分で直したのですよ。本当に良かった。おめでとうございます」

「・・・・・?」

家族としては、これで治療費を払うのは腑に落ちない、と思うかもしれないが、実はこういう評価を得る医師ほど、精神分析医としては良い先生なのだ。(P177)

人は自ら変わる力を持っている。それに気づかせ、自ら行動に移せるように支援するのが、カウンセリングやコーチングといったものだ。

その意味で、何もしないことが最高のカウンセリングだということなのだろう。

だだし、それは積極的な意味で「何もしない」ということである。

人に対して無関心であってよいということではない。

しかし、この「何もしない」ということは意外と難しい。

とくに自分と近い関係にある者に対してほど難しい。

つい口を出したり手を出したりしてしまう。

人間の可能性に対する深い信頼という土台がないからなのだろう。

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