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2010年3月19日 (金)

会社は倒産体質/木下晃伸

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こんな逸話がある。ノーベル経済学賞を受賞した、カーネギー・メロン大学のハーバート・サイモン氏が、73年、同僚の心理学教授、ウィリアム・C・チェース氏と共に研究したチェス・プレーヤーの認知力というものだ。

具体的には、チェスのプレヤーを、世界ランキングに入る程の名人を3人、中級者を3人、そして初心者を3人、被験者に選んで記憶力を試す実験を行った。

最初に実験者たちはゲームをはじめる。そして途中でやめてしまう。その途中の盤面を被験者全員に見せ、それぞれにチェス盤を渡し、いま見た通りに駒を並べるように支持する、というものだった。もちろん、途中経過はもう見ることはできない。

答えは当然と言えば当然だった。名人3人の平均正解率は81%となった。一方初心者の平均正解率は33%にとどまってしまった。

ところが、今度は、ゲームを行った上での盤面ではなく、コンピューターによってランダムに駒を並べた上で、さきほどと同じ実験を試みた。すると、意外なことに名人の正解率は大きく落ちてしまった。しかも、なんと初心者よりも低くなってしまったのだ。

ルールが変われば、名人であってもただの人。名人はあくまでもゲームというパラダイムの中で、ゲーム展開を予測していたからこそ、記憶と結びついたのだ。しかし、パラダイムが変わってしまったら・・・・・。(P191)

今、私達の周りで起こっていることは、まさにこのパラダイムの転換である。ということは、これまでの自分の強みだと思っていたものが、今後も強みになるとは限らないということである。

それどころか、逆に自分の足を引っ張ってしまうかもしれない。

だからこそ、大切なことは「変化適応力」だと言える。

変化にいかに早く適応していくのか。企業も個人も、今後生き残り、勝ち続けるためには、これが求められるのは確かだ。

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