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2010年4月10日 (土)

歴史の哲学/P.F.ドラッカー

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私が目指してきたことは、現在を理解し、そこから未来を見ることである。そのために過去を知ることである。なぜなら、国にせよ、企業や大学などの組織にせよ、自らの過去を未来に向けて活かしてこそ、成功への道を進むことができるからである。

その典型が明治維新のときの日本だった。人は、日本の西洋化を論ずる。だがそれは、西洋の日本化だった。日本は、理論、制度、手続きの一切を輸入した。しかし日本は、それらのものを自らが育んできたシステムと構造、すなわち江戸の社会と文人の文化に組み込んだ。事実、日本の普通教育はヨーロッパに先行していた。明治維新の成功は、西洋の日本化という視点によってのみ理解が可能である。(P1)

明治維新の成功は、日本の西洋化ではなく、西洋の日本化だとドラッカーは言う。

この視点は重要だ。

日本の明治維新後の歩んできた道を振り返ってみると、一見、日本がどんどん西洋化していったように感じる。

しかし、そうではなく、西洋の日本化であったというのだ。

確かに、西洋の文化文明を日本人が取り入れるとき、それをそのままの形でとりいれるのではなく、日本化して取り入れている。

ここに日本の独自性があったのだろう。

たとえば、西洋からQCを取り入れた際も、それを日本的なTQCにし、さらにQCサークルという形に進化させてきている。

これができるところに日本人の知恵があった。

逆に言えば、現代は、日本化という要素がなくなってきているのではないだろうか。

それが日本の衰退の一因になっているような気がする。

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