全脳思考/神田昌典
サッカーの名将が、私に語ってくれたことを思い出す。
「ゲームの途中で、観客は絶望的になってブーイングを始めるのですが、そのとき、私はまったく気にしないのです。ネガティブな出来事が起こっても、『あれ、どうしてかな?』と思うだけです。『勝つことは決まっているのだから、シナリオを読み違えたかな』と考えて、勝つまでのシナリオを調整するのですね」
つまり名将は、未来に勝利することから逆算して現在の事象の意味を自分に問う。それに対して、凡人は、現在の事象の成否を延長して未来を調整してしまう。(P262)
成功する人と失敗する人の思考・行動パターンがあるとすれば、上記の点だろう。
つまり失敗する人は、あらかじめ立てたシナリオにちょっと狂いがでると、あわてて修正するのだが、そのことが逆に負のスパイラルへのスピードを加速させてしまい、結果、失敗してしまう。
逆に成功する人は、成功したイメージから現在を見ている。そのため、少しシナリオに狂いがでても、慌てず、正しい修正をすることができる。
違いは現在から未来を見るのか、未来から現在を見るのかの違いである。
ちょっとした違いだが、結果は大きく違ってくる。
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