考えよ!/イビチャ・オシム
日本の選手たちは、状況を変えようとするときに、相手のプレーに応じて1人で反応し、対応することを学んでこなかった。確かに、いつも何かを言われなければ行動ができない。「どうすればいいのか」と、いつもコーチにアドバイスを求めないと行動に移せない。「いつ」「どこで」「どうやって反応するか」。そういう考える力に欠けているのである。(P98)
何かを言われなければ行動できない、自分で考えて行動する力に欠けている。
これは、何もサッカーの日本代表だけでなく、日本人全体に言えるのではないだろうか。
日本の会社で起こっている問題も真にこのことである。
この本のサブタイトルは「なぜ日本人はリスクを冒そうとしないのか」となっているが、この点が日本の企業が近年、グローバルな競争で他国に負け続けている原因ではないだろうか。
リスクを冒さなければ、勝利は手に入らない。
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