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2010年5月 9日 (日)

ゼロからわかる民法/川田昇

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民法は、わたしたちの身の回りに起こる紛争を解決するための基準として働く法律です。そのような法律である民法において答えが一つでないことは、実は、宿命的なことと考えてよいのです。(P17)

「民法において答えが一つでないことは宿命的なこと」

この意味は大きい。

つまり私人の間の紛争解決のために、最終的に民法に判断基準を求めるわけだが、

その民法においては、答えは一つでないということである。

唯一絶対の解はない。

解釈によって、真逆の判断が下ってしまうということ。

だから最も重要なことは、なぜそのような判定が導かれるかの理由付けなのだろう。

その理由づけが負けた人を納得させるだけの説得力を持つことが重要なのだ。

自分の主張の正当性を最後まで信じている敗者を、いわば社会の少数意見の立場に置いてしまうことが、紛争の根本的解決には不可欠ということだろう。

ある面、民法の世界では屁理屈をこね続けた方が勝ちといえなくもない。

善し悪しは別にして、この現実をしっかりと受け止めることが必要なのだろう。

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