戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ/野口吉昭
「答えはyesかno! maybeはありえない」
GEのジャック・ウェルチ会長の言葉だ。「10回も会議をしてちゃダメだ」、だから「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する。スピード重視だ。今やビジネスの経験則は「あと半年、じっくり考えていたら」より「あと半年、早かったら」の方が圧倒的に重要だ。(P176)
一昔前は、何かを決めるときは、熟慮に熟慮を重ねて、石橋をたたいて渡るような慎重さが価値あるものとされていた。
今もまったくこのことが不要というわけではないが、 今や最も重要とされているのは、スピードだ。
「ベスト」より「ベター」を考え、行動する。
そして間違っていたら、修正して、また「ベター」を考えて行動する。
この仮説、検証のサイクルをいかに早く回すかが重要な時代になってきた。
同時に、先のことが本当に見えなくなってきた。
昔は「10年後の世界は、日本はどうなっているのだろう」と想像することがよくあった。
それは何となく、10年後は今より豊かな明るい未来が待っているのだろうという漠然とした期待感があったから。
しかし、今や10年後どころか3年後を想像することすら本当にむずかしい。
本当の話、3年後の日本はどうなっているのだろう?
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