会社の強さは組織能力で決まる/石黒重光
セブン・イレブンで指導されたアルバイトの人たちは、個人的によそのお店に買い物に行ったりしたときにも、ゴミが落ちているのを見ると自然に拾うクセがついているそうです。
本屋さんに言って、例えば平積みにしてある本が崩れているようなときには、無意識の内にきれいに整えてしまうのだといいます。
「場」が変わっても、教えられたこと、期待されていることを演じることができる。これを習慣化させる組織が、組織能力の高い組織と言えるのです。(P43)
不況になってもびくともしない強い会社は、どこが違うのか。
いつもそのことを考えるのだが、結局のところ、「当たり前のこと」が当たり前にできる社員のいる会社が強い会社だと言える。
「当たり前のことを当たり前にできる」、これは簡単なようで、意外と難しい。
いや、難しいというより、できている企業が非常に少ない。
立派な経営理念や戦略を持っている企業はたくさんある。
しかし、その理念や戦略が、社員の日々の行動に落とし込まれているかというと、それができている企業は多くない。
トヨタやディズニーランドは、それができている。
当たり前のことを当たり前にできるように、社員が日々取組み、それが習慣化されるまでになっている。
最終的には、「習慣化」がキーワードになると思う。
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