負けない技術/桜井章一
ミスをしたときに「まずい」と思わず、ミスをしてしまったおもしろさを感じられるようになったとき、初めてそのミスが生きてくる。ミスを「まずい」とだけ思っているうちは、その後さらに大きなミスをする可能性がある。「おれ、ミスしちゃった。おもしろいなあ。おれ、こういうことやっちゃうんだなあ」というくらいの余裕を持ってやっていると、それは後でよい結果をもたらしてくれたりする。(P126)
人間とはミスをするものである。
問題は、ミスをしたときのその人の受け止め方だ。
ミスを活かすことができれば、その人は同じミスを繰り返さないであろう。
逆にミスをしてしまったという現実のみに捕らわれしまう人は、そのミスを活かすことができず、結果として同じミスを繰り返すことになる。
ミスをしてしまったおもしろさを感じられるようになるとは、ミスをしてしまったということ自体に捕らわれずに、ある程度客観的に自分を見れる心の状態に自分を持っていくということではないかと思う。
ミスを活かせるかどうか、これも一つのスキルと考えてよいのではなかろうか。
« ワークライフ“アンバランス”の仕事力/田島弓子 | トップページ | 失敗の哲学/畑村洋太郎 »
コメント