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2010年6月13日 (日)

燃え立つ組織/野田稔

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ソニーのトランジスタラジオ。かつて、欧州市場で営業するというプロジェクトがあったが、これが本当に売れなかったらしい。売れなくて、体を壊して帰国する人まで出た。

そのときにリーダーが何を言ったか。とても興味深い感情のマネジメントなのだが、認知論的アプローチを使ったのである。リーダーは「これはゲームだ。命をかけるようにもんじゃない。だから、楽しもう」。そして「ゲームなんだから、楽しんで勝とう」と、認知を切り換えたのである。命をかけたものが1台も売れなければ、人格はボロボロになってしまう。自信がなくなってしまう。しかし、「ゲームだ、遊ぼうぜ」と言われたら、そこまで思い詰めない。

ソニーのトランジスタラジオの営業は、そこから変わった。というより、落ち込みきらずに努力が続けられた。「ゲームだから、何でもあり」と発想を変えた。ゲームなんだから、サクラを使っちゃえ」と、軽い気持ちで何でもできるようになった。これが成功に繋がったのは、いまさら言うまでもない。(29)

物事の受け止め方によって、人間の行動は変わるものだ。

どうしようもない窮地に陥ったとき「これはゲームだ」と思える人間は強くなれる。

そして、そのような言葉を語れるリーダーこそが優れたリーダーなのだろう。

これが、旧来型の日本の平均的なリーダーであれば何と言っただろう。

「がんばれ!」「死ぬ気でやれ!」「営業は数字が全てだ!」

おそらくこんな言葉がリーダーの口から発せられたに違いない。

そうすると部下は益々追い込まれてしまう。結果もでない。

悪循環に陥ったしまうことだろう。

言葉一つでこんなにも変わるものなのか?

こう考えてしまいがちだが、言葉は人間にとって、思った以上に感情や行動に影響を与える。

その意味でもリーダーは自分の言葉を持つべきである。

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