朝令暮改の発想/鈴木敏文
変化の激しい時代には、あらゆるビジネスが「変化対応業」でなければ取り残されていきます。この変化対応は、競争の動きに目を配るのではなく、真の競走相手は絶えず変化する顧客ニーズだけであるという一点に意識を集中し、徹底することによって初めて可能になります。
そして、終わることなき変化対応を支えるのは「自分たちは何のためにこの仕事をするのか」という問いかけです。(P49)
変化の激しい今の時代だからこそ、「自分たちは何のためにこの仕事をするのか」という根源的な問いかけが重要だと鈴木氏は言う。
変化対応というと、何でもかんでも、とにかく対応の時間を早くすればよいのかというとそうではない。
変化しなければならないからこそ、どの部分は変えてはならないのか、この点を一層明確にしておく必要がある。
つまり自分の中にしっかりとした軸を持つということ。
この軸のない変化対応は、単に環境に振り回されているにすぎない。
そして、その軸となるものは「自分は何のためにこの仕事をするのか」という自分への問いかけから生まれる。