仕事ごころにスイッチを!/小坂裕司
人間にとってなぜ魂のごちそうという報酬が重要なのか。
なぜなら、これが最大の「快」だからです。
人にとってこれ以上の「快」はない。
では魂のごちそうとはなんでしょうか?
魂のごちそうとは「自分の力で成し遂げたことが誰かのためにもなり、そのことに対して与えられたフィードバック」です。これが人にとって最大の「快」なのです。これが人の心にスイッチを入れ、人間の持っている根源的な力を発動させる。(P72)
人間は本質的に「快」を求める。
そして、最大の「快」とは自分の力で成し遂げたことが誰かのためになること、
そして、そのことに対するフィードバックがあること、
逆に言えば、人がやる気を失うのは、自分のやっていることに何の意味も見出せないこと、
そして、やったことに対して、何のフィードバックも得られないことだ。
非常にシンプルなことだが、会社という組織の中で、「快」を与えるようなマネジメントが行われているかどうかを考えると、ほとんどの会社で行われていないのではないだろうか。
とかく社員のやる気をださせるには、給料やボーナスをアップさせればよいのでは、と短絡的に考えてしまいがちだが、それは少しピントがずれていると言わざるを得ない。
もちろん、お金という目に見える報酬も大事だが、もっと大事なのは、魂のごちそうという目に見えない報酬である。
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