成果主義は怖くない/高橋俊介
IT分野では、何よりもスピードが重視される。アップルコンピュータの幹部をしていた友人から私はこんなことを聞いたことがある。「アップルコンピュータではバシェット(予算)は3カ月先までしかつくらない」。1年先の計画はと聞くと、「それは中期経営計画と呼んでいる」という。1年先で中期経営計画なら、3年先はどうなるんだと尋ねると、驚いたことに、「ドリームと呼んでいる」という答えが返ってきた。(P71)
ここ数年、ヒット商品を次々と世に送り出し好調なアップルコンピュータ。
通常、企業において中期経営計画は3年先までのことを言う。
しかし、アップルコンピュータにとっては、それは「ドリーム」と呼ぶということ。
この感覚からすでに一般の日本の企業は現実をしっかりととらえていないようだ。
言われてみればその通り、
今の世の中、3年先はどんな世界になっているのかわからないというのが正直な答えだと思う。
その意味でも3年先は「ドリーム」というのは当たっている。
また、そのような現状認識があるからこそ、時代を創り出すようなインパクトのあるものを世に送り出すことができるのだろう。
今は何よりもスピードが求められる時代だ。
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