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2010年7月24日 (土)

勝者の思考/財部誠一

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ライブドアよるニッポン放送株買収時に、日本では「会社は誰のものか」という議論が盛んに行われた。多くの経営者や有識者と呼ばれる人々は「会社は株主のものだ」と答えた。

だが稲森は「会社は株主のもの」などとはただの一度も言ったことがない。

「京セラは東証にも上場していますし、ニューヨークにも上場しておりますが、今日まで一度も『会社は株主のもの』などと言ったことはありません。会社が存在するのは従業員の物心両面の幸福を追求するためで、従業員が幸せで喜んでくれれば、ひいては株主にも必ずや還元していかれます。『株主に貢献しよう』などとも言ったことはありませんが、ニューヨークでも私の気持ちは十分に通用していると思っています。」

思考の原点はゼロベースである。

それこそが有能なビジネスマンに共通する資質と言ってよい。(P200~201)

京セラの創業者である稲森和夫は一環して「会社は従業員のもの」と言っている。

その言葉の中には覚悟のようなものがある。

稲森の経営者として歩んできた歴史から導き出した答えが「会社は従業員のもの」という考え方であろう。

今でこそES(社員満足)という考え方がでてきたが、それよりはるか以前から、稲森はこの考えを持っていた。

結局、それが会社の理念となり、社員にも伝わる。

そこから一体感が生まれ、会社の業績にも反映するようになる。

私は中小企業の社長と接することが多いが、ほとんどの社長は「会社は自分のもの」と考えている。

経営理念では立派なことをうたっているが、本音はまったく違う。

そしてそれは、日常のあらゆる言動にあらわれる。

社員のやる気がなくなるのは当然である。

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