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2010年7月12日 (月)

現場主義の人材育成法/関満博

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中小企業の家庭で育った子弟にはまったく別の因子が入っている。DNAに刷り込まれているのではないかとさえ思える。彼、彼女たちは、小学校の3~4年生の頃に不思議な経験をする。あの仲の良い両親が、時々、喧嘩をすることに気づく。親の喧嘩ほど、子供にとって悲しいことはない。だが、5~6年生の頃になると事情がわかってくる。それは月に一度のことであり、給料日であることを知る。サラリーマンとは「毎月、決まった給料を貰う人」のことを言う。中小企業の経営者とは「毎月、決まった給料を支払い、手元にお金が無くなってしまう人」のことを言うのである。

このことを身をもって知っているのかどうか。この点が中小企業の経営者になれるかどうかの分かれ目であろう。(P134)

給料を貰う立場と払う立場、この差は決定的だ。

これが核となって、その人の言動が形成される。

私は仕事の関係で、多くの中小企業経営者と接する機会が多いが、この点は同感できる。

大企業のサラリーマン社長と違って、ほとんどの中小企業の社長は、金融機関から融資を受けるために自宅を担保に入れている。

もし、会社が倒産したら、家を失う。一家はバラバラになる。

その厳しさは、おそらく頭ではなかなか理解できないものであろう。

肌感覚で知っているかどうかが重要だ。

そして、その厳しさを肌感覚で知ることのできるのは、中小企業の経営者を父に持つ、子供しかいない。

結果として中小企業の経営者の後を継ぐのが、社長の息子か娘であるのは、こう考えると当たり前のことであり、それ以外の選択肢がないからであろう。

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