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2010年9月11日 (土)

トヨタ流プロの仕事術/石井住枝

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トヨタの場合、誰もが「えっ!」と思う極端なテーマを与えられることが多い。

たとえば、経費を50%削減せよ、作業時間を2分の1に短縮する、あるいはその工程をなしにできないか。半減、もしくはゼロになる方法を考えるという指示が珍しくない。今までも努力し、カイゼンしてきた結果が現状であれば、そのハードルは相当厳しい。

簡単なことではないが、この発想が大切である。10%・20%減ぐらいでは、小手先の修正に終わってしまいがち。今までのやり方の補正程度でなんとかできる。

しかし、とんでもない目標の実現には、まったく違った方法や考え方を見つけない限り達成はできない。生産性を高め、発想の転換は欠かせないのである。

頭をひねって懸命にもがき苦しむプロセスこそが、良い知恵を生み出す。(P146)

通常、目標のレベルは、自分が全力を出し切って達成できるかどうか、5分5分位の目標、つまりストレッチ目標が良いとされている。

しかし、その考え方が常識だとすると、トヨタのとんでもない目標の与え方は非常識である。

ところが、その一見非常識で無謀な目標が、発想の転換を生み出すという。

それもまた正しい考え方であろう。

とんでもない目標を与えられた場合、これまでの考え方の延長線上では達成はできない。

発想を根本から変えていかなければ達成はできないだろう。

つまりゼロベースからの発想が求められる。

おそらく狙いはここにあるのだろう。

しかし、このとんでもない目標を与えるのには前提条件がある。

それは、とんでもない目標であっても、絶対達成しようとするマインドである。

このマインドがあるから、このような目標設定が生きて来る。

つまり普段からカイゼンを続け、それが企業の文化にまでなっているトヨタだからこそ通用する目標設定だと考えられる。

そのような文化や習慣のない企業で、このような目標を社員が与えられたら、最初からできないとあきらめたり、あるいはつぶれてしまうことだろう。

ここに難しさがある。

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