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2010年9月13日 (月)

若者はなぜ「決められない」か/長山靖生

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世間の側には、フリーターは労働意欲に乏しいという固定観念が、依然として根強く存在する。だが、実態は違う。少なくとも、フリーター自身の意識のなかでは、「仕事」はきわめて重要で特別な意味を帯びている。むしろその真面目さの故に、彼らは正社員にならずフリーターをしている、とさえいえる。

彼らによれば、彼らが今、正社員として働くにいたっていないのは、自分のやりたい仕事が見つからないか、夢はあってもその仕事に就くのが困難だからである。そのため、今は仕方なくフリーターをしながら、チャンスを窺っているのだという。夢に向かって(あるいはその「夢」を探し続けるために)、フリーターという自由の利く労働形態を選びとっているという。

そして、「本当の自分に相応しい仕事」が見つかったら、その仕事に就いて必死で働く。それこそ、自分のすべてを捧げて。

こうしてみるとフリーターの理想は、かつてのモーレツ社員と同じではないか、と思われてくる。「仕事」を人生の中心に据えているという点では、フリーターの「天職」観は古典的である。(P34~35)

今、フリーターやニートのことが社会的な問題になっている。

一般的な見方は、「彼らは働く意欲に乏しい、だから定職につかない」というものである。

しかし、ここで著者はフリーターの職業観とかつてのモーレツ社員の職業観とは同じだという。

つまり両方とも、仕事を人生の中心に据えている。

ただ、一方は、その故に、一生懸命仕事に打ち込む。

片や、もう一方は、一生懸命、「天職」を探し続ける。

しかし、時代背景が違うので、同じ職業観を持っていても、一方はモーレツ社員になり、もう一方はフリーターになっている、という。

こう考えていくと、確かにそのような見方もできる。

今は、自由に職業を選べる時代である。

自由であるが故に、仕事を人生の中心に据えている人は、「天職」を求めて探し続ける。

せっかく就いた仕事も「これは自分の天職ではない」と直ぐ辞めてしまう。

しかし、どうなんだろう。

この世で、最初から、本当に自分のやりたかった仕事に就いている人が何パーセントいるのか。

ほとんどの人は、自分の意思ではなく、他から与えられた仕事に一生懸命打ち込むうちに、その仕事の中に、喜びを見出したり、感謝されたりすることによって、新しい発見をし、

結果として、今、自分のやっている仕事が「天職」だと思えるようになるのではないだろうか。

つまり、「天職」とは探すものではなく、発見するものではないだろうか。

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