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2010年9月17日 (金)

一流になる力/小宮一慶

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私はアメリカの大学院の定期試験で、正解とは結論が180度違う答えを書いてしまったことがあります。

「これは単位を落としたな」

と私は思いました。

蓋を開けてみたら、驚いたことに点数は100点満点中の90点ぐらいありました。

つまりテストの採点では答えが合っているかどうかではなく、その答えに至るプロセス、論理を見ているのです。そして同時に、きちっと努力してきたかどうかも見ています。

アメリカという国は、大人になったらパフォーマンス、つまり結果しか見ないところがあります。おそらくそれは「正しいプロセスで努力を続けていたら、パフォーマンスは上がるはず」という考え方から来ているのでしょう。「結果が出ていないのは、やり方が間違っているからだ」と考えるのです。

しかし教育現場では、プロセスやルールの大切さを繰り返して教えています。

日本は逆に、子供のときには答えしか見ていません。親も「何点とった」しか問題にしません。

ところが大人になると急に言い訳が多くなって、だめな会社ほど「努力賞」ばかり多い、という状態になります。(P92~93)

日本では成果主義を入れたものの、うまくいかなくなっている企業が多い。

多くの問題は、そのことの故に、結果主義に陥ってしまったからである。

そのため、「結果だけをみて判断するのは間違っている」「プロセスも見なければ」ということになる。

しかし、よくよく考えてみると、「結果だけを見て判断する」ということの根底に流れる考え方が問題なのだということがわかる。

「正しいプロセスで努力を続けていたら、パフォーマンスは上がるはず」

「結果がでていないのは、やり方が間違っているからだ」

この考え方が根底にあって、結果だけを見るのであれば、それも有りである。

ところが、日本の成果主義を入れている多くの会社の場合はそうではない。

「結果がでなければ、どんなにプロセスが正しくても意味がない」

「営業は結果が全てだ」

このような考え方が根本にあって成果主義を入れている。

考えてみたら、うまくいかなくなるのは当たり前である。

どんな考え方の基に「結果だけを見て判断する」と言うのか、

「プロセスなんか意味がない、結果が全て」だからなのか?

「結果がでていないのは、やり方が間違っているから」と考えるからなのか?

このことが問題だ。

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