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2010年10月 7日 (木)

IBMを甦らせた男 ガースナー/ロバート・スレーター

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事態をさらに悪化させたのはIBMの超保守的な文化だった。変化を押しとどめ、起業意欲に溢れた取組みをことごとく排斥したのだ。それはあたかもトーマス・ワトソン一世がIBMの従業員ひとりひとりに毎朝こんな言葉をかけていたようなものだ。「我々は長いことこの方法でやってきた。そしてうまくいったじゃないか。わざわざ波風を立てるようなまねはやめなさい」。経営者たちはさまざまなアイデアを考えるよりも会議で気の利いたプレゼンテーションをする方が評価されたのだ。(P49)

改革前、約五十億ドルという巨額な赤字を抱えていた当時の様子をこのように表現している。

企業の経営が傾く大きな原因の一つに、過去の成功体験がある。

その体験が大きければ大きいほど、それは改革への足かせになる。

しかも人間の心の奥底には、「できれば変わりたくない」「今のままでいい」という思いがある。

特に経営幹部にそのような人が多いと、改革に対する抵抗勢力となる。

私自身もそのような会社を見てきた。

しかし今、多くの企業は変わることを求められている。

にもかかわらず、改革への一歩を踏み出す企業は驚くほど少ない。

そしていたずらに、不況の波が通りすぎることを待っている。

その原因の一つが、過去の成功体験だ。

変化の激しい時代、今こそ、そのような成功体験は捨てるべき時だろう。

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