« 人材論/樋口廣太郎 | トップページ | あなたの部下に「大きな魚」の釣り方を教える方法/ローリー・ベス・ジョーンズ »

2010年10月18日 (月)

戦略思考トレーニング/西村克己

Img903

北条時宗の偉業は蒙古襲来から日本を守ったことにあると言われています。北条時宗は二度目の蒙古襲来に対して、対策を着実にすすめていました。それは上陸を妨げるための巨大な石垣です。海岸側から高さ3メートルの石垣を作ります。上陸しやすい砂浜を石垣で完全に包囲しました。日本側は石垣の上から攻撃することで、蒙古軍が日本に上陸することを妨げたのです。

二度目の蒙古襲来では、石垣により約70日間蒙古軍を海に立ち往生させました。そしてついに台風が来たのです。翌朝には蒙古軍は退散したと言われています。つまり神風は偶然タイミングよく起きたわけではありません。長期間滞在させ、海上に足止めすることができたために成し得た偉業なのです。

台風が神風になるためには、水面下で相当の努力があったわけです。偶然では神風は吹きません。運も自分で引き寄せなければこちらを向いてくれません。(P128~129)

神風が吹くのをただ待っているのと、神風を自分で引き寄せるのとでは雲泥の差がある。

世に成功者と呼ばれている人たちの話を聞いていると、よく「自分は運が良かっただけだ」という話をする。

しかし、その話を表面的に受け止めるべきではない。

おそらく、それらの人々は、運を引き寄せるための相当な努力をしているに違いない。

それを、ただ言葉を表面的に受け止め、運が向くのを待っていても、決して成功することはできない。

むしろ、「運が良かった」という言葉の裏に隠されているものは、物事に対する謙虚さではないだろうか。

つまり、何かで成功するためには、努力だけではどうにもならないことがある。

精一杯に努力し、その上に運が重なった時、成功する。

ところが、多くの成功者は、その「努力」の部分をあまり話したがらない。

しかし、私たち凡人がまねすべきところは、その隠された努力の部分だ。

黙って神風が吹くのを待っているのか、水面下で努力を積み重ね、神風を引き寄せるのか、どちらの道を選ぶかである。

« 人材論/樋口廣太郎 | トップページ | あなたの部下に「大きな魚」の釣り方を教える方法/ローリー・ベス・ジョーンズ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 戦略思考トレーニング/西村克己:

« 人材論/樋口廣太郎 | トップページ | あなたの部下に「大きな魚」の釣り方を教える方法/ローリー・ベス・ジョーンズ »