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2010年10月 4日 (月)

じゃんけんはパーを出せ!/若菜力人

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問題を先生がつくって生徒にあたえ、生徒は「正解」を考えるというのが日本の教育現場では当たり前の考え方です。

それに対して、アメリカの教育現場では、あるテーマに関する問題は何か、その問題を自分はどう考えるか、なぜそう考えるかといったことをつきつめて考えます。

しかも、それを自分の言葉で他人に説明することに重点をおいているようなのです。

必ずしも正解のない、先生だって一つの正解を持たないような課題について議論していくことが求められる世界では、一つの正解を丸暗記して対処したり、マニュアル本で簡単に結論を出すといったアプローチは通用しません。

戦略的に生きるということは、問題の本質は何か、どこに問題があるかを自分で考えて、それに対して適切と思われる対応策を、意識してとっていく生き方です。(P166)

仕事柄、いろんな会社で研修をしたり会議の司会をつとめることが多いが、その時いつも感じるのは、「教えて君」が多いということ。

「教えて君」とは、自分の頭で考えようとせず、「結局答えは何ですか」とすぐ正解を求めようとする人のこと。

ビジネスの世界で正解はあるのだろうか。

無いと言い切ることはできないが、それにしても唯一絶対の解があることはまれである。

ほとんどは、正解らしきものがあり、その中から、一つの選んでやってみる。

やってみてダメだったら、その原因を究明し、新たな策を考え、また実行する。

その繰り返しをすることによって、物事を進めていく。

ビジネスとはそんなものだと思う。

とすると、正解が一つしかない問題を解くことを教える日本の学校で教えられた生徒は、仕事ではあまり役に立たない教育を受けていることになる。

学校でよい成績を納めた生徒が、必ずしも仕事で成功するとは限らないのも、この点にあるような気がする。

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