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2010年10月26日 (火)

ニッポン・サバイバル/姜尚中

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 もちろん人によっては何か夢や理想を持って、「将来は看護師になりたい」とか、「弁護士になるんだ」とハッキリとした意志を持てる人たちもいますが、自分と仕事との必然的な結びつきというのは、そうは簡単に得られるものではありません。
 では、実際「どうしたら自分に合う仕事がみつかるのか?」ですが、私が思うに、これは多くの場合“偶然”です。
 私自身もそうでした。仕事について、真面目に考えたことなんてほとんどなかった。大学を出たけれど、就職ロがなかったから仕方なく大学院に行ったのです。大学院に行っている間に博士課程まで行ってしまったから、後戻りできない。戻れないから前に進むしかない。そんなとき、たまさか幸運な出会いがあったり、偶然が働いたりして、今の仕事ヘとたどり着いたわけです。私にとっては、まさに僥倖でした。
 大切なことは、偶然でもいいから、ある仕事と出会い、その仕事がほかならぬ“自分の仕事である”と思えるような動機づけをどうしたら獲得できるのか、ということです。最初は偶然であっても、それを自分の仕事にしていくことによって、「この仕事と自分とは何か目に見えない糸で結ばれているかもしれない」とだんだん納得していく。仕事とはそういうものだと思います。
 動機づけを身につける方法は、人それぞれです。人との出会いが自信をもたらしてくれるかもしれないし、ひとつの成功がきっかけになるかもしれない。
 ただいずれにしても、「自分の仕事である」と思えるようになるまでには、ある程度、時間がかかります。たとえば大学で職を得ようとしても、人にもよりますが、ヘタをすると五年十年と時間がかかる。(P60~61)

今、どうしてこの仕事をしているのか?

このように問われたとき、多くの人は“偶然”と答えるのではないだろうか。

自分自身、今は人事コンサルタントの仕事をしている。

しかし、若い頃から、この仕事をやろうとして、目的合理的に計画的にキャリアを積み重ね、その結果として人事コンサルタントになったのかと問われると、決してそうではないと答えざるを得ない。

あえていうならば、それは“偶然”である。

それ意外の何物でもない。

大切なことは、偶然でもいいから、ある仕事と出会い、その仕事がほかならぬ“自分の仕事である”と思えるような動機づけをどうしたら獲得できるのか、ということである。

それを考えると、どうしても不可欠な要素がある。

それはその仕事が好きであろうか、嫌いであろうが、とにかく早急に「自分に向いていない」と判断しないで、“続けること”である。

“続けること”これによって、仕事における多くの問題が解決するような気がする。

問題の解決法、

これは意外なほどシンプルである。

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