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2010年10月28日 (木)

感動をつくれますか?/久石譲

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 作曲家として最もプライオリティを置いていることは何ですか?」と問われたら、僕は迷わず、「とにかく曲を書きつづけること」と答える。
 ものをつくることを職業としていくには、一つや二ついいものができるだけではダメだ。生涯に一作であれば、誰でもいい曲がつくれる。小説だって書けるし、映画だって撮れる。必要最低限のスキルを身につけて本気で取り組めば、どんな人でも立派な作品を生み出すことができる。だが、仕事は“点”ではなく“線”だ。集中して物事を考え、創作する作業を、次へまた次へとコンスタントに続けられるかどうか。それができるから、作曲家です、小説家です、映画監督ですと名乗って生きていける。
 優れたプロとは、継続して自分の表現をしていける人のことである。
 さらにいえば、プロとして一流か二流かの差も、力量を維持継続していけるか否かにかかっている。
 一流とは、ハイレベルの力を毎回発揮できることだ。(P20~21)

一流とは何か?

この問いに対して、久石氏は「ハイレベルの力を毎回発揮できること」と言っている。

これはそのまま、ビジネスパーソンに置き換えることができる。

成果主義が批判の的になる理由の一つも実は、「成果だけで人の価値が計れるのか」といったものから来る。

たとえば、営業マンが高い売上をあげたとする。

これにはいろんな要素が入り交じっている。

周りのサポートがあった、

環境が追い風だった、

前任者が既にもう少しで契約というところまでやっていて、それを引き継いだ、

たまたま運が良かっただけ、

等々、様々だ。

こんなあやふやなもので人を評価してもいいものだろうか?

そのような疑問が残る。

しかし、同時に、結局、仕事は結果で評価されるというのも一方の事実である。

これらをどう考えるかだ。

それ故に、高い業績を継続して上げ続ける人であれば、それは評価に値する。

好業績を上げ続けるには、やはり運だけでなく、実力が不可欠だからだ。

つまり「仕事は“点”ではなく“線”だ」という言葉に集約されるように感じる。

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