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2010年10月 6日 (水)

仕事で大事なことは『坂の上の雲』が教えてくれた/古川裕倫

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「功労者は、勲章をやればいいのです。実務につけると、百害を生じます」山本権兵衛

京セラの創業者・稲森和夫さんの講演で「創業時の功績者にはお金で報いるべきであり、地位ではない」とのお考えをうかがった。創業時の功労者であることと、大企業の役員をまっとうできる人物であることは別の話だとの論である。

現実には、往々にして、一代で成功した会社にはそういう幹部が多い。社員が能力のない幹部に対してモノを言わないのは、社長の心情を知っているからだけであり、会社のためになっていないことも知っている。(P48)

中小企業のコンサルをしていると、問題は役員・部長クラスにあるということが多い。

特に同族企業の場合には、ほとんどの場合、幹部は同族で占められている。

確かに創業時に苦楽を共にし、功労者であることに間違いはないだろう。

しかし、過去の功労者であるということと、経営の能力があるということとは次元の違う問題である。

そして、その被害を被るのはその下で働く社員である。

しかも、社員はそのことについては、おおっぴらには何も言わない。

黙って従っているだけ。

日本の企業が成果主義を導入するようになって久しいが、もし、成果主義を入れるのであれば、まずはトップからだろう。

でなければ、社員の納得感は得られない。

しかし、その決断ができる経営者はおそらく少数派であろう。

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