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2010年11月 4日 (木)

企画力/田坂広志

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 企画とは、実行されて初めて、企画と呼ふ。
 つまり、それは「一枚のカード」なのです。いま、プロフェッショナルの手元に、「企画力」というカードがある。では、それを裏返すと、そこには何と書いてあるか。
「実行力」
 そう書いてあるのです。
 だから、我が国でしばしば使われるあの言葉は、正しい言葉遺いではないのです。
「彼は、企画力は優れているか、実行力がない」
 こうした表現は、まるで、あのジョークと似ています。
「手術は成功したか、患者は助からなかった」
 それは、医者の世界で語られるこのジョークと同じなのです。すなわち、「企画力」と「実行力」を分けて語ろうとする、こうした評価のありかたそのものが、大いなる錯誤なのです。(P23~24)

企画力と実行力は一枚のカードの表と裏、

この点を多くの人は見落としがちだ。

企画が実行されて初めて、企画力となる。

実行されない企画、会社であれば、それはゴミ箱へポイ、それで終わりである。

しかし実際には、「彼は企画力はあるのだが・・・」という言葉はよく使われる。

この言葉自体、企画力というものを正しく捉えていない。

何のために企画をするのか?

それは「何か」を実行し、「何か」を実現するためである。

その「何か」を相手に明確にイメージさせ、行動に向かわせる、これが企画力である。

こう考えると、世に出回っている企画書の多くが、そのレベルに達していないと感じる。

単なるデータや資料の羅列に終わってしまっていたり、

レイアウトや見た目ばかりにこだわり、結局、何かいいたいのかサッパリわからないものであったり。

そして、これらを作る技術的な面ばかりを捉えて、企画力と言っている面が多いのではないだろうか。

言葉は大切だ。そして正しく使うべきだ。

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