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2010年11月15日 (月)

小が大に勝つための会計学/笠原清明

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 私が税理士の仕事をはじめてから、かれこれ二五年になります。お客さんのほとんどは中小企業ですので、中小企業とのおつき合いも二五年ということになります。
 その二五年の経験で、私はちょっとした特技を身につけることができました。それは、会杜を見ただけでその会社か儲かっているか、儲かっていないのかわかってしまうという特技です。
 もちろん決算書などを見ていない段階での話です。たまにはずれることもありますが、かなりの確率であたると自負しています。
 会杜の雰囲気や社長の人柄、商売の内容などその会社のさまざまな要素からピンとくるのですか、杜長室がある会社、ない会社というのが重要な判断要素の一つです。実は社長室がある会社は儲かっていないケースが多く、杜長室のない会社は儲かっているケースが多いのです。(P194)

上記のケースは中小企業の中でも、特に10人未満の、むしろ零細企業の場合に当てはまることだと思う。

著者の言っていることは、何も社長室を持ってはいけないということではなく、

そのことによって、どんなことが起こるか、その影響を考える必要があるということである。

つまり、社長室を持つことによって、社長に現場のタイムリーな情報が入りにくくなる、

すると社長はこれではいけないということで、社員に日報を書かせたり、会議をやたら多くしたりして、現場の情報を自分でつかもうとする。

しかし、中小企業の社員はそもそも日報を書くことに慣れていないため、書くことにやたら時間がかかってしまう。

会議も結局は社長がしゃべってばかり、何も発言しない社員がいたりして、社長に情報は入ってこず、時間ばかりを浪費してしまう。

そして、日報を書いたり、会議をしたりする時間を計算し、それに社員の時間当たりの単価を乗ずると、膨大なお金になってしまう。

その結果、社長室を持つ会社は儲からないということが起こる。

ということだ。

つまり、社長室を持ったり、社員に日報を書かせたり、会議を持ったりするのが悪いこではなく、そのことが身の丈にあっているかが問題だと言っているのだと思う。

多くの中小企業の社長と話していると、他の会社がやっているから、とやたら真似したがる傾向がある。

しかし、問題は、そのやろうとしていることが身の丈にあっているかどうか、ということであろう。

いつもこのことを考える必要がある。

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