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2010年11月22日 (月)

部下をプロ人材に鍛える三つのステップ/福田季三志

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 ビートルズのメンバーであるジョン・レノンのミュージアムが、さいたま市さいたま新都心の中核施設・さいたまスーパーアリーナの4、5階部分にあります。
 生前のジョンの考え方やさまざまな出来事、使用した楽器などか展示されており、ファンにとって印象深い空間をつくり出しています。それぞれがすばらしいコーナーですが、私にとって最も印象深かったのは、ジョンの修業時代の言葉でした。
 では、どのような修業時代を送ったのか、上司も指導者もいないビートルズに、大きく飛躍していく修業時代の環境をつくったのは、彼らのファンでした。
 1960年8月、イギリスのリバプールを中心にバンド活動していたビートルズのメンバーはドイツのハンブルクに到着。その日から連日5、6時間、ときには夜通しで休みなく、3力月半にわたってステージをこなし、ライブ演奏の実力を身につけていったのです。この時代が、彼らにとっての問答無用の修業時代です。
 その時代を紹介するコーナーには、ジョンかビートルズの初期に使っていたハンブルクの楽器店で購入した、リッケンバッカーというタイプのギターか飾られており、となりにその時代を振り返ったジョンの言葉が紹介してありました。
 その言葉は、
 「僕はリバプールで育ち、ハンブルクで大人になった。
 12時間ぶっ続けに、ドイツ人たちを踊らせるためには、
 こっちも全力を尽くさなきゃならなかった。
 ハンブルクに行かなかったら、僕らは決して成長しなかっただろう。」
 というものです。
 ジョンの言う通り、この経験かなければその後のビートルズはなかったのかもしれません。この経験は、すぱらしい音楽の才能を持つ若者を本物のプロに成長させた徹底的な量の時代だったのです。この量の蓄積を若い時期に経験することによってこそ、ビートルズのその後の大活躍があったのではないかと思います。
 超一流人材においても、このような量の時代が必要であり、その修業を通して真のプロか生まれてくるのです。(P113~114)

人が成長するためには、徹底的に量をこなすという時期がある。

しかもそれは若い時がベストである。

ジョン・レノンのような天才であっても、徹底的に量をこなすという時代があった。

そして、その時代があったからこそ、今があるということをジョン・レノン自身が言っている。

それを考えると、「ワークライフバランス」をあまりにも強調しすぎることは考えものである。

最初に徹底的に量をこなす時期を経て、結果として「ワークライフバランス」を実現させるのは良い。

ところが、それを経ずして、最初から仕事とプライベートのバランスばかりを追求しすぎると、自らの成長の機会を失ってしまうような気がする。

まずは徹底的に量をこなす。

その後、タイミングを見て、質への転化を試みる。

成長のためには、このような流れを作るべきだろう。

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