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2010年12月28日 (火)

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則/カーマインガロ

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 マイケル・ジョーダンなどのトップアスリートのほか、チェスプレイヤー、ゴルファー、医師、ダーツ選手などさまざまな分野で傑出した成績を残した人々について、心理学者のK・アンダース・エリクソンが行った研究がある。その結果、トップクラスの人々は、みな、意識的に練習していることが明らかになった。なんとなく同じことを繰り返すのでなく、具体的な目標を設定し、他人から意見を聞き、長期的よくなるほうへ進もうと努力を続ける。一つ一つのスキルを繰り返し繰り返し、何年も練習するのだ。
 スピーカーとして普通の人が上手になるには練習が必要だ。20世紀有数のコミュニケーションだと言える人物にウィストン・チャーチルがいる。説得力も影響力も強かったし、人にやる気を起こさせるのも上手だった。このチャーチルも、第2次世界大戦中、何百万人という英国民を奮い立たせるために必要なスキルを意識的に練習していたという。
 「議会で大事な演説をするときは、何日も前から、想定されるヤジへの切り返しや受け流しなどの練習をしていた。十二分に練習していたから原稿なしでしゃべっているように見えたのだ・・・・・だから聴衆はチャーチルに惹きつけられた」
 チャーチルの孫娘のシリア・サンズと共著者のジョナサン・リットマンは『しくじるわけにはいかない(We Shall Not Fail)』にこう書いている。「言うは易く行うは難しである。練習は必ず必要。自然な話し方をしたいのであればなおさらだ」。世界的なコミュニケーターはみな、練習で練り上げなければ「自然」にならないことをよく知っているのだ。

政治や企業のリーダーがスピーチやプレゼンをする時、欧米と日本で明らかに違うと感じることがある。

欧米のリーダーは原稿なしで、自分の言葉で話す、

一方、日本のリーダーは、原稿を読みながら話す。

単なる能力の差なのか?

そうではなく、練習量の差である。

欧米のリーダーはスピーチやプレゼンの持つ意味をよく知っている。

その重要性を認識しているからこそ、十分な準備をしてその場に臨む。

原稿なしに自然に話すには、それなりの練習量がどうしても必要なのである。

ところが、日本のリーダーは、場合によっては、人の書いた原稿をその場で読み上げる。

それで人を動かすことができるわけがない。

人に感動を与えることができるわけがない。

日本のリーダーに最も、そして決定的に欠けた部分である。

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