会社をぶっ壊してチームを創ろう!/吉田典生
「なぜ、するか」がはっきりすることは、クルマにたとえればガソリンが満タンになることだ。する意味がわかって自分の存在理由がわかり、その喜びがエネルギーに変わる。
次は、そのエネルギーを効率的に使うことを考えなければいけない。
「そうか、自分の仕事には、こんな意味があるんだな」という気づきから、「そこで、いつまでにこれを実現させるぞ」という具体的なゴールを導き出すのだ。ゴールがはっきりすれば、エネルギーを有効活用できる。〈「なぜ、するか」=ガソリンをぶちこむエンジン〉に対応するのが、〈「何を実現させるか=ゴール〉である。
自分にとっての「仕事の意味」が会社全体としての「事業の意味」の一部をなし、「一部の中に全体がある状態」をイメージしてほしい。こういう状態になったとき、はじめて会社のゴールが自分のゴールだと実感できるようになる。
そして錆びついた会社は破壊され、瑞々しいチームに変わっていく。(P79)
会社がチームに変わっていくために必要なことは、仕事や会社の「意味」と「ゴール」だということ。
特に大事だと思えるのは、「なぜ、するか」という「意味」の部分だ。
仕事の意味を見失っている人がたくさんいる。
今の日本、えり好みしなければ、何かの仕事につき、食べていくことはできる。
しかし、そのような時代であるだけに、何のために仕事をするのかという「意味」の部分が大事になる。
そして、チームビルディングは、その「意味」を共有することから始まる。
会社をチームに変身させるために、このようなアプローチの方法も具体的に考えていく必要がある。
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