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2010年12月22日 (水)

無知との遭遇/落合信彦

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 サッチャーは頑強な女性ではあるが、クスリとも笑わない堅物だと思ったら大間違いだ。彼女はユーモアのセンスも兼ね備えた政治家だった。
 彼女の首相在任中に、下院で、ある法案についての議論が戦わされていた。サッチャーが法案についての説明をしている間、野党である労働党の議員たちからは次々と野次が飛び、議場は騒然としていた。
 そこでサッチャーは、野党議員たちを一瞥すると、こう言い放った、
「お黙りなさい。この法案は、あなた方のためにもなるものなんですよ!」
 その時、審議していたのは「野生動物保護法案」だった。
 野党議員たちに対して、「動物みたいにギャーギャー騒ぐんじゃない!」と怒鳴りつけるのは簡単だが、世界の優秀な政治家はこういった当意即妙の機知を持ち合わせている。
 日本にも党首討論が導入されたが、本家であるイギリス議会の「クエスチョン・タイム」とは全く違っている。イギリスでは、知識の幅広さのみならず、プレゼンテーション能力やユーモアのセンスまで問われることになる。(P27~28)

以前、日本について「経済一流、政治三流」と言われたことがある。

今では、経済についても一流とは言えない状況だが、

政治については三流どころか、四流、五流とさえ言える。

今の政治家のゴタゴタを見るにつけ、もうあきれてしまい、何も言う気にならない。

特に、日本の政治家に決定的に欠けているのは、ユーモアのセンスであろう。

今、日本では「グローバル化」が叫ばれているが、日本人がグローバルに活躍できない原因の一つとして、このユーモアのセンスがある。

これは、一個人の問題と言うより、日本社会全体の成熟度に関係があるような気がする。

結局は、政治家もその国の国民のレベルを写す鏡にしかすぎないのであろうから。

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