あ~ぁ、楽天イーグルス/野村克也
結果はプロセス、すなわち過程によってもたらされるということを忘れてはならない。よい結果は、よいプロセスを経てはじめて生まれると私は信じている。きちんとしたプロセスを踏んでいない結果というものは、かりにそれがよいものだったとしても偶然の産物。続くことはありえない。
ほんとうに身についたものではないからである。
その意味で、プロフェッショナルの「プロ」とは「プロセス」のプロでもあると私は考える。「失敗と書いてせいちょう(成長)と読む」と私はしばしば口にする。選手は失敗することではじめて、自分の力不足やいたらなさに気づき、次に何が悪かったのか、どうすれば成功するのか考える。そうして努力を重ね、試行錯誤しながら成功に近づいていく。まさしくその過程で選手は成長するのである。そのプロセスを経てこそ、真の実力を獲得できるのだ。そして、それができる人間をプロと呼ぶ。(P147)
プロセスがよければ必ず結果がでる、
結果がでないのはプロセスが悪いから。
野村元監督の言葉には、この考えが根底にある。
プロセスが大事だといえば、多くの人はその通りだと言うだろう。
否定する人はまずいないだろう。
問題は、それを徹底できるかどうかだと思う。
とかく、なかなか結果がでないと、プロセスを無視して結果だけを追い求めてしまうところがある。
そんな時であっても、結果が出るまで、ただひたすらプロセスを踏むことをやる続ける。
あるいは、結果がでない場合は、プロセスそのものに原因を求め、プロセスの改善していく。
これを愚直に続けることにより人間は成長するものだ。
そしてトップがその考えをブレずに持ち続ければ、その下の者は必ず成長するであろう。
« ユニクロ型デフレと国家破産/浜矩子 | トップページ | 史上最強の人生戦略マニュアル/フィリップ・マグロー »