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2011年1月29日 (土)

「才能」の伸ばし方/折山淑美

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 「一番大切なのは、指導者がビジョンを持っているかどうかだと思うんです。どのくらいまで才能があるのか、泳ぎをどう変えていったらいいのか・・・・いろんなことを含めて僕らがビジョンをもっていないと、選手を不安にさせてしまう。現状を把握する目と先を見る目を同時に持たなければダメなんです。選手というのは、どうしても目先の大会など、いまのことにいちばん興味があるわけです。コーチはその気持ちを理解しつつも、来年どうするかを考えないといけない。僕自身を振り返っても、そういう意識は康介を担当するまでは少なかったと思います。」(P16)

アテネ、北京五輪でメダルを取った北島康介、中村礼子のコーチ、平井伯昌、

指導者にとって一番大切なのは、ビジョンを持っているかどうかだと言う。

これはスポーツに限らず、すべての分野の指導者に共通することではないだろうか。

しかし、このビジョンを示すという点が、日本の指導者に最も欠落している部分でもある。

私の関与している中でも、指導者である社長が社員に対して明確なビジョンを語っている中小企業はごく一部である。

そうすると、今の時代、その元で働く社員は、日々不安を抱えながら働くことになる。

先が見えないので、働きがいも感じないという悪循環に陥ってしまう。

先の見えない今の時代だからこそ、ビジョンが必要だ。

そして、日本の指導者に最も欠けているのが実は、このビジョン構築能力である。

日本のリーダの場合、たまたま、なんとなくリーダーになったという人が多い。

それによって優れたリーダーに成長していく人もいるのだが、一方で、しっかりとリーダーを養成する試みも必要なのではないかと思う。

日本の教育は、できるだけ脱落者を出さず、平均値を上げるといったものである。

これはこれでよい点もあるのだが、欧米のようなエリートやリーダー養成の教育は少ない。

これはあえて差をつけるという教育であり、日本人の国民性ではなかなか受け入れがたいやり方だからだろう。

教育をすれば優れたリーダーを養成できるとは限らないのだが、

これからの日本、国や企業を引っ張っていくリーダーの養成に真剣に取り組む時期に来ているのではないだろうか。

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