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2011年1月30日 (日)

「ハッタリ」力/小林昌平・他

A9rec70  ベトナム戦争のさなか、ジャングルで頭のすぐ上を弾丸がかすめ、九死に一生を得たとき、開高はじっと地を這うアリが葉っぱのかけらを運ぶのを見ていた。「戦場のファーブル昆虫記」とも言うべきだが、どんな地獄も、引いて見られるだけの余裕が人間には備わっている。その場を支配する空気とは別のところに楽しみを見いだせる。しんどい時は切り替えこそがすべてなのだ。(P77)

開高健は、九死に一生を得たとき、じっと地を這うアリが葉っぱのかけらを運ぶのを見ていたという。

つまり、生か死かという場面で、視点を切り替える術を心得ていた。

それによって、危機を乗り越え、また、それをバネにして更に大きな仕事をすることができるようになった。

私たちが生きていく中で、順風の時もあれば、逆風の時もある。

問題は、逆風の時、窮地に追い込まれた時に、どのようにそれを乗り越えることができるかである。

いろんな方法があると思うが、その中の一つは、その場で支配する空気とは別のところに楽しみを見いだし、「切り替える」ということである。

つまり、その場の空気に支配されずに、一歩引いて、自分とその場を客観視するということができるかどうかということ。

場の空気に支配されやすい日本人だが、

だからこそ、それができるかどうかで、後の人生が違ってくるのではないだろうか。

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