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2011年2月 3日 (木)

天才! 成功する人の法則/マルコム・グラッドウェル

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 複雑な仕事をうまくこなすためには最低限の練習量が必要だという考えは、専門家の調査に繰り返し現れる。それどころか専門家たちは、世界に通用する人間に共通する“魔法の数字(マジックナンバー)”があるという意見で一致している。つまり一万時間である。
 「調査から浮かび上がるのは、世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要だということだ」
 そう述べるのは、神経学者のダニエル・レヴィティンである。
 「作曲家、バスケットボール選手、小説家、アイススケート選手、コンサートピアニスト、チェスの名人、大犯罪者など、どの調査を見てもいつもこの数字が現れる。もちろん、だからと言って、一部の者が他の者よりも、練習から大きな成果が得られる理由がわかるわけではない。だが、一万時間より短い時間で、真に世界的なレベルに達した例を見つけた調査はない。まるで脳がそれだけの時間を必要としているかのようだ。専門的な技能を極めるために必要なすべてのことを脳が取り込むためには、それだけの時間が必要だというように思える」(P47)

世界レベルに達する為に必要なマジックナンバーは一万時間。

一万時間より短い時間で、世界レベルに達した例を見つけた調査はないという。

よく私たちが「天才」と呼んでいる人たちも例外ではない。

「天才とは、努力という階段を周りに見せない人」と言った人がいる。

確かに、持って生まれた才能があるには違いない。

しかし、その上で一万時間の練習をしなければ世界レベルに達することはないというのである。

逆に考えれば、一万時間の練習をして世界レベルに達した人を見て、その人を天才だと言ってよいものだろうかと思ってしまう。

常人よりも、長い時間練習に打ち込んで、高い技術や技能を身につけたのであれば、いわば「努力の人」であって「天才」ではない。

一万時間という時間を具体的に考えてみると、途方もなく長い時間だということがわかる。
一日3時間の練習をしたとする。

計算してみると、一年で約一千時間、

十年で一万時間に達する。

一日3時間の練習を十年間毎日続ける。

これだけのことをやれば誰でも一つのことを究めることができるのではないだろうか。

持って生まれた才能が無くとも、少なくとも素人には及びもつかないようなすごい技を身につけることができるはずだ。

今、若者が入社3年以内で会社を辞めてしまうことが問題になっている。

確かに3年間では何もわからないし何も身につかない。

しかし、そのような彼らも自分のキャリアには関心が高い。

“マジックナンバーは一万時間”、このことを知っておくべきだろう。

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