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2011年3月23日 (水)

覚悟の法則/弘兼憲史

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 全力で突っ走るだけが人生ではないはずだ。いろいろなタイプの人がいるから、人生もおもしろいのだ。おもしろいだけではなく、いろいろな人がいたほうが集団も活性化する。
 “オッドマン・セオリー”という理論がある。七、八人のグループがあったとすると、全員が精鋭ばかりだと、集団はかえってあまりうまく機能しなくなる。この中に一人オッドマン、つまりちょっと奇妙な人、かわった奴が入っていると、かえってこの人物が緩衝剤の役割を果たして、集団は活性化するというのだ。たとえは悪いかもしれないが、漫才のボケとツッコミのような関係だ。この掛け合いがうまくいくと、おもしろさは二倍ではなく三倍、四倍にもなる。
 集団にとって不要な人というのはいないのだ。
 集団の中ではいろいろな役割がある。自分がどのタイプなのかはおそらく自分が一番よく知っているだろうから、それぞれの役割を果たしていけばいいはずだ。ダメ人間をヒステリックに排除したがる集団は、余裕のない集団だと思う。いずれ自滅するか前進にブレーキがかかる。(P40)

組織は、多様な人がいるからこそ活性化する。

ところが、日本の組織は、その構成員に同質性を求めるところがある。

ある種の“ムラ社会”であり、その中には“ムラの掟”というものが存在する。

もちろん、明文化されているわけではないが、確かにそれが存在する。

また、明文化されていない“ムラの掟”を感じ取って、自分のやるべきことを律することがその構成員には求められる。

これを一般には“空気を読む”という。

そして、それができない人は、「ダメな奴」、「自分勝手な奴」、「KY」だとレッテルを張られてしまう。

場合によっては、ムラ社会の住民が一番恐れる、“村八分”になってしまう。

長い間、日本はこれでやってきた。

ただ、これはやがては崩れていくであろう、

いや、崩していかざるを得なくなるであろう。

これから日本は益々グローバル化の波にさらされる。

大企業はどんどん海外へ出て行くであろうし、

日本では外国人労働者がどんどん増えていくことが予想される。

そうすると、これまでの“ムラ社会”は変えていかざるを得なくなるであろう。

悲観的に捉えるのではなく、これを良いことだと受け止めたい。

あるべき姿に変わろうとしているのだと、

いずれにしても、これからの変化にしっかりと適応していくことが、一人一人に求められている。

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