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2011年3月24日 (木)

代議士秘書/飯島勲

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 ちょっと長ったらしい説明になってしまったが、こうした予算に関する流れをきちんと把握し、地元民からの要望をいかに具体的に国家予算に反映することができるかどうかが、政治家の腕の見せどころだ。したがって、この予算がらみの陳情に政治生命がかかっているといっても、あながちいいすぎではない。
 国会議員は、市町村レベルの査定が始まると、まずは自分の選挙区の動向をじっと見ている。この時点では、いくら自分が動いても、要求案がないから予算の取りようがない。さらにできあがった書類の流れを追いかけ、自分の選挙区から県に上がった要求案が知事査定の段階でスパッと切られないように、しっかり影響力を発揮する。
 よく地元の要求は一億円だったが、県の段階で五千万円に削られてしまうということがある。いったんこう決まってしまったら、これを各省庁に上がった段階で復活させることは絶対にできない。すると選挙民に「知事が五千万円削ってしまったんだ」といくらいっても納得せず、
「あのセンセは地元に五千万円しかつけられなかった……」
となってしまうのである。地元の期待にこたえられないというのは、政治家にとって致命傷だ。
 したがって政治家は、日本国のこの予算編成システムをよく理解し、どこをどう押したら影響力を発揮できるかを、よくよく理解していることが必要である。それがいいとか悪いとか、そういうことは問題じゃない。もう、そういう仕組みになっているのである。(P204~205)

「猿は木から落ちても猿だが、 代議士は選挙に落ちればただの人」

よく言われる言葉である。

確かに政治家の先生方にとって、選挙は命の次に大事なものであろう。

そして、その選挙に勝つために、どんなことでもする。

それ故に、地元への利益誘導政治が生まれる。

そして政治家の秘書は、そのために動き回る。

地元からの陳情を聞き、

選挙では相手方候補をいかに蹴落とすかと腐心する。

この本では、この奮闘ぶりが、面白おかしく書かれている。

中でも核心部分が、この地元の予算を削られずにいかに獲得するかということ、

政治家にとって、自分の影響力を最もアピールする場である。

当然、汚いこともするのであろう。

そして何かあると、「それは秘書が・・・・」と、

知らぬ存ぜぬの一点張り、

しかし、もうこんな政治、多くの国民は求めていない。

いい加減、変えるべきだろう。

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