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2011年3月10日 (木)

ナース裏物語/中野有紀子

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 勤務していて、ひとつ気付いたことがあります。精神的ショックが大きくなりやすい“症状”というのがあるんです。それは“言語”。手足が不自由になることよりも、言葉が不自由になることの方が、精神的に参ってしまう患者さんが多いんですね。確かに、喋ろうとしても言葉が出てこない、自分の伝えたいことが伝わらないいらだちというのは相当なものでしょう。また、ほとんどの人が普段意識もせずに使っている機能ですから、いざそれが使えなくなったときは余計ショックが大きいようです。(P132)

人は、言葉によって考え、言葉によってお互いにコミュニケーションをとる。

人が、他の動物と決定的に違うのは、言葉を持っているということであろう。

だから、その言葉が使えなくなるということは、いかに精神的にショックなことか。

看護師である著者の経験によると、それは手足が不自由になることよりも、ショックは大きいということ。

これは意外だ。

私の感覚では、言葉を失うより、手足を失うほうがショックが大きいと思っていたから。

そして、これは一個人だけでなく、人の集まりである組織という単位においても同じように考えることができる。

組織がおかしくなる最も大きな原因は、やはり、組織として言葉を失ってしまうこと。

つまり、コミュニケーションがなくなってしまう、または、うまくいかなくなってしまうことによることが一番多い。

そのようなことを考えると、もっと言葉を使えるということに感謝しなければならない。

また、それと同時に、もっと言葉を大事にしなければと思ってしまう。

言葉は大事だ。

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