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2011年3月 9日 (水)

ハーバードで語られる世界戦略/田中宇、大門小百合

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 ハーバードでは、失脚した指導者や、人権侵害などで国際非難されている国の当局者などに、自分たちがしたことを正当化する講演をしてもらい、会場から質問や批判を受ける、というかたちの講演会がときどき行われる。南アフリカでアパルトヘイト時代の最後の大統領だったデクラークが講演したり、中国の大学教授が「なぜ中国政府は人権侵害せざるを得ないのか」を語ったりした。日本や中国には「敗軍の将、兵を語らず」(負けた将軍は兵法を語る資格がない)という格言があるが、アメリカでは敗軍や敵軍の将に兵を語ってもらい、今後の教訓にしているのである。(P63)

日本人は失敗や敗北の原因をとことん追求するというしつこさにかけるところがある。

むしろ、失敗したことを隠すという方向に向かってしまうことが多い。

失敗の原因をとことん追求しようとすると、どこからともなく、「なにもそこまでやらなくても」とか、「そんな議論はやめて、先に進もうじゃないか」といった声が聞こえて来る。

また議論の中に、さまざまなタブーを設けることが多い。

変な発言をすると、KYと言われてしまう。

なぜなのか、

原因はさまざまあるのだろうが、大学や高校の授業の進め方にも問題があるように感じる。

日本は、知識偏重の教育である。

教科書を暗記すれば良い点が取れる。

そして、原則答えは一つ。

しかし、このような学校教育は、世の中で役に立つのだろうか。

今や知識は、インターネットで検索すればある程度集めることができる。

しかも世の中、答えが一つであることなどほとんどない。

ほとんどの場合、正解はない。

あるとしたら、それは仮説である。

ビジネスの世界でも、まずは仮説を打ち出し、それを実行し、結果を検証する。

これを繰り返すことにより、物事を前に進めていく。

上記の例でも、どんなに議論を重ねても、答えは出ないだろう。

しかし、問題は、今持っている情報を活用して、どのように論理を構築し、ある時は議論し、そのプロセスの中で、仮説を導き出せるかということだ。

それが実社会に出たとき、役に立つ。

その意味で、ハーバードで行われている授業が、いかに実践的かということがよく分かる。

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