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2011年4月18日 (月)

透明人間の買いもの/指南役

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 この世界は、透明人間であふれている。
 え?どこにいるのかって?
 あなたがそうだし、この僕がそうだ。
 透明人間とは?--その質問に答える前に、透明人間じゃない人たちを何人か挙げてみよう。
 アフターファイブにお一人様レストランに行くOL。
 プチ家出して渋谷に一週間寝泊まりする女子高生。
 ネットカフェ難民。
 成田空港に韓流スターを見に行く主婦。
 夏休みに入って最初の日曜日に湘南に出掛ける家族連れ。
 --ほら、テレビや雑誌に頻繁に登場する彼ら。でも、あなたの身近に彼らのような人たちって実際にいます?
 多分、いない。なぜなら彼らは際立った個性でマスコミに取り上げられるけど、その実態は極めて少数派だからである。
 それに対し--。僕もあなたも、あなたの周りの人たちを見渡しても、際立った個性があるわけじゃない。
 際立った個性がないから、姿かたちがマスコミで報じられることはない。
 そう、これが透明人間。そして、この世の大多数は、そんな透明人間で占められている。サイレントマジョリティ。

よく、「犬が人に噛みついた」としてもニュースにならないが、「人が犬に噛みついた」としたらニュースになる、と言われる。

つまり、テレビや新聞等、マスコミで報じられる話題の多くは、事実ではあっても、真実を伝えているとは限らないということ。

これは、マスコミの性質を考えれば当然のこと、

何か話題性がなければニュースにならない、

では、何が話題になるのか?

異常なこと、変わったこと、過激なこと、等々・・・

その他99%の、平々凡々と暮らしている平均的な日本人のことなど、ニュースにはならない。

ところが、テレビを見る者は、そうは考えない、

テレビのニュースで報じられていることが、世の中で日常的に起こっていると錯覚してしまう。

そして、それによって世論が形成される。

これは考えてみれば、怖いことである。

大事なことは、このようなマスコミの性質をよく理解した上で、上手につきあっていくこと、

そして、むしろマスコミで報じられないことの中に真実が隠されていることを知ることであろう。

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コメント

なるほど、「違い」こそがマスコミのネタということですね。人は「普通」を求める、他人がしているから自分もする、という日本人の特性は透明人間に自らなろうという心情でしょうか。そうすると、ひところはやった「顔グロ」や「ルーズソックス」は他人との差異がマスコミで取り上げられ、それが特異であるという認識がないから「普通」として受け止められてみんながこぞってまねをした、ということですか。普通のものも変なものも自分の頭で取捨選択する力を持たないとおかしなリードをされてしまうわけですね。まさにみんながこぞって民主党を選んだように。

OKCHANさん、コメントありがとうございます。
結局、マスコミの垂れ流す情報を鵜呑みにせず、
自分の頭で考えることが大事だということでしょうね。

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