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2011年4月29日 (金)

私はこうして発想する/大前研一

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 デルをわずか十数年で世界一のパソコンメーカーに育てたマイケル・デルは、ビジネススクール時代、卒業論文に今のデル・コンピュータのビジネスモデルを書きました。そうしたら、その成績はABCのうちの「C」だったそうです。
 なぜ評価が低かったか。その当時、マイケル・ポーター(ハーバード・ビジネススクール教授)の「バリュー・チェーン」という、経営学の一連のセオリー、フレームワークがあったのに、デルはそれを無視した新しいビジネスのフレームを作った。そうすると指導教官から「あるべきフレームワークから外れている。そんなビジネスモデルは使い物にならない」と評価されてしまったのです。
 しかしデルはそれにめげず、論文に書いた通りのことを自分で実行し、大成功しました。
 枠が決まっているのなら、議論をする意味はあまりないわけで、本来はそうした枠を超えた発想が、新しい時代を切り開いていくのです。二十一世紀は、二十世紀に出来上がったフレームワークを破壊し、新しいものを創り出した人々が勝利するのです。(P184~185)

デル・コンピュータといえば、新しいビジネスモデルということから、ひところ話題をさらった企業である。

その創始者、マイケル・デルはそのビジネスモデルを卒論に書いたところ、C評価だったということ。

その後、デルは、自ら創業することにより、自らの正さを証明したわけだが、

このエピソードは、私たちがいかに過去の成功体験の枠組みの中で発想することが多いかを教えてくれる。

確かにビジネスを考える場合「3C」や「4P」といったフレームワークを基本に考えることは重要だ。

フレームワークは、過去、様々な試みの上できあがった枠組みであり、それによって効率的に考えることができる。

しかし、もし、何か物事で成功しようと思うならば、そのフレームワークを身に付けた上で、更に新しい自分なりのやり方を発想する必要がある。

今や世界的な企業となったアップルやグーグルは、いずれも古い枠組みを破壊し、新しい枠組みを自ら創って成功した企業である。

今、大前氏の言う「二十一世紀は、二十世紀に出来上がったフレームワークを破壊し、新しいものを創り出した人々が勝利する」という言葉が現実のものとなっている。

これはビジネスの場面だけでなく、教育や政治等あらゆる場面で言えるのではないだろうか。

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