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2011年4月25日 (月)

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか/竹田恒泰

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 日本は「和の国」といわれる。我々は普段、厳密に定義することなく「和」という言葉を使うが、和は妥協して同化することではない。『論語』に収録されている次の孔子の言葉は「和」の真髄を見事に言い表している。
 「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」
 孔子は、「和」とはすなわち、自らの主体性を堅持しながら他と協調することで、それこそが君子の作法であると説く。それに対して「同」とは、自らの主体性を失って他に妥協することで、およそ君子の作法ではなく、小人のすることだという。
 「和」が協調であるのに対し、「同」は妥協であって、協調と妥協は同じようで実はまったく異なる。その違いは主体性を堅持するかどうかの違いによる。

日本は「和」の国だといわれる。

しかし、「和」の意味を正しく理解している人は意外と少ないのではないだろうか。

「和」とはすなわち、自らの主体性を堅持しながら他と協調すること、

自らの主体性を失って他に妥協すること、これは「同」であって「和」ではない。

しかし、多くの人の「和」の理解はむしろ後者ではないだろうか。

そう考えると、先般の尖閣諸島沖での日本政府の対応は、明らかに「和」の精神に反する。

日本の海上保安庁の船に体当たりした中国漁船の船長を逮捕拘留したものの、

中国で反日デモが頻発すると、政府は拘留途中で船長を釈放した。

この政府の対応は、自らの主体性を失って他に妥協する「同」であって、

そこに「和」の精神は微塵も感じることができない。

よく政府の弱腰外交が批判されるが、政治の本質は、強硬と弱腰の問題ではない、

日本国としての主体性を堅持しながら国際社会と協調していくこと、

これこそ日本の「和」の精神を生かした外交ではないだろうか。

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