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2011年4月28日 (木)

給料を上げたければ、部下を偉くしろ/上野和典

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 リーダーシップは権力ではありません。部下を服従させることがリーダーシップではないのです。
 本当のリーダーシップとは、もっと穏やかなものです。部下の意見を根気よく聞き、吸い上げ、方針を決めて、それを分かりやすく全員に伝えていくことです。そうしたリーダーの下で、とことん議論し合える組織こそが、本当に強い組織なのです。これをやっていくには時間も根気も必要ですから、大変なことでしょう。
 部下に対してほとんどケアができていなかった上司が、部下が調子を崩したことをきっかけに、本当のリーダーシップを身につけられるよう努力を重ねたという話を聞いたことがあります。
 部下の仕事の仕方や心身の調子、モチベーションや悩みなどを、コミュニケーションを通じて懸命にチェックしていったそうです。そして徐々に彼は、リーダーシップを身につけていきました。そのことで、彼の本質的なコミュニケーション能力が上がっていったのでしょう。それまでなんとなくギクシャクしていた家族との関係も劇的に改善したということです。
 人を服従させることは、相手の気持ちを無視することです。真のリーダーとは、部下の気持ちをきちんと汲み取ることができる人ではないでしょうか。(P127~128)

リーダーとして立たされた時、何か自分が偉くなったように勘違いする人がいる。

リーダー、イコール、権力者という構図を自分の中に勝手に描いてしまう人もいる。

そして、人々を自分に服従させる。

しかし、これはあくまでリーダーの一つのスタイルであって、

現代では、このようなタイプのリーダーは最も敬遠される。

また、効果も上げることができない。

近年、サーバントリーダーシップという考え方がでてきた。

サーバントとは「使用人」とか「召使」という意味、

つまり、召使のように人々に仕えることを通して、人々の気持ちを一致させ、あるべき方向に導く、

このようなリーダーシップである。

また、リーダーシップは組織のトップだけが身に付けるスキルではない。

部下は部下なりに、リーダーシップを身に付ける必要がある。

部下が上司を動かすことも、立派なリーダーシップである。

つまり、リーダーシップとは、ある特定の地位についた人にのみ、求められるスキルではなく、

すべての人に求められるスキルだということ。

その意味で、リーダーシップについては、もっと取り組む必要のある課題である。

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