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2011年4月26日 (火)

日本陸軍に学ぶ「部下をその気にさせる」マネジメント/拳骨拓史

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 私たちが戦略を発想するうえで、大事なことがある。
 それは「正義」の観念である。
 人は自らの正義を信じたとき、恐るべき力を発揮することができる。
 その意味では、SEIKOの事例が参考になる。
 関東大震災が起きたとき、服部金太郎(SEIKO創業者)が経営する服部時計店は全焼。それによって、顧客から預かっていた多数の大事な時計も全焼してしまったのである。
 空前の大損害。天災であるとし、そのままにしておく方法もあった。
 だが、服部金太郎は正義を貫いた。
 「店の信用には代えられない」
 なんと服部は、後日すべて新品の時計を調達し、客に返却したのである。その費用はすべて持ち出しである。天文学的な大損となった。
 しかしそれらを省みず、服部は顧客に対する正義を守ったのである。
このことは日本中に知れわたり、服部金太郎の名をとどろかせた。この「信用」こそがいまのSEIKOを創り出した基盤となったのである。(P62~63)

今、日本は危機の時代である。

リーマンショックの傷が癒え、やっと復活の兆しが見え始めた矢先での大震災、

日本の企業にとっては、大変なダメージである。

しかし、このような時代、企業の本質が問われているように感じる。

つまり、「なんのために我が社は存在しているのか?」

この問いに、はっきりと答えることのできる企業がこれから生き残っていくのではないだろうか。

ただ、儲ければ良いという表面的な動機では、何かがあるとすぐに社員は離れていくだろうし、

そのような目的のもと、一丸となることはできないだろう。

経営者は、このようなときこそ、自分の言葉で企業の存在意義を語るべきだ。

「正義」というと、何かこそばゆいような、妙な気分になるのだが、

このようなことを堂々と言える企業はやはり強い。

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