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2011年5月27日 (金)

リスク 神々への反逆(上)/ピーター・バーンスタイン

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「リスク(risk)」という言葉は、イタリア語のrisicareという言葉に由来する。この言葉は「勇気を持って試みる」という意味を持っている。この観点からすると、リスクは運命というよりは選択を意味している。われわれが勇気を持ってとる行動は、われわれがどれほど自由に選択を行えるかに依存しており、それはリスクの物語のすべてでもある。この物語こそリスクが人類にとって持つ意味を明らかにしてくれる。(P27~28)

この本は、リスクに対して人間がどのようにして挑戦してきたかを物語で示している。

その歴史を通して、リスクの本質を語り、未来への示唆を与えてくれる。

リスクというと「危険」という意味ととらえがちだが、

この言葉には「勇気を持って試みる」という意味もあるという。

つまり、「これは運命だ」と、ただ受け入れるのではなく、自分で「未来を選び取っていく」ということ。

未来とは、本来何が起こるかわからないもの。

過去の統計から、未来に起こることを確率論的に予想することはできるが、それとても確実にそうなるとは限らない。

あくまで確率の問題である。

これから、科学や文明が発達すれば、未来に起こることを高い確率で予想することができるかも知れないが、

それとても、100%当てることはできない。

あくまで100%に限りなく近づけることができるだけである。

この本では、確率、平均への回帰、分散の投資、ゲーム理論等、様々な手法で、人類がまだ起こっていない未来の出来事に挑んでいった歴史が記されている。

リスクという言葉には「危険」という意味もある。

しかし、あえて「勇気を持って試みる」と受け止めることによって、大きな未来が開けてくることは確かだと言えよう。

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