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2011年5月 3日 (火)

ハンバーガーの教訓/原田泳幸

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 アップルコンピュータの日本法人社長に就任したときにしても、どん底といえるほどの低迷期だったため、多くの知人から「そんな就任を引き受けるのはバカだ」と言われたほどだった。
 しかし、アップルコンピュータ日本法人の社長に就任したとき、私が記者クラブで話したのは、「アップルが失敗したのは外的要因ではなく内的要因です」ということだった。
 この頃は、ウィンドウズ95が急速に普及しており、それがアップル不振の大きな要因と見られていたが、問題はウィンドウズという外部の存在にあったわけではない。ウィンドウズとのOS戦争に目を奪われすぎて、アップルが「アップルらしさ」を忘れていたことにあったのだ。本書ではアップルコンピュータ時代の話は詳しく書かないでおくが、社長就任時に私は「必ずアップルらしさを取り戻して業績を回復します」と会見し、実際にそれを果たすことができたのである。
 私はこのときの体験から、何かのチャレンジをして失敗するのは敗北者ではなく、「何もしないままで負けるのが敗北者なのだ」と学ぶことができている。(P49~50)

アップルコンピュータ日本法人の建て直しを実現し、その後日本マクドナルドの社長に就任し、ここでもV字回復を成し遂げた原田氏、

当時、「マックからマックへ」と話題になったことを思い出す。

企業の業績が悪くなったとき、とかく外部に要因を求める傾向がある。

しかし、企業の業績が悪化するのは「外的要因」によるのではなく内的要因」によると原田氏は言う。

確かにきっかけは外部の環境からくることが多い、

今であれば、震災の影響というものが最も大きいであろう。

しかし、同じような外部の影響を受けても、それによって本当にダメになってしまう会社と、

それによって一時は業績が悪化しても、それに持ちこたえ、やがてより強くなって復活する企業がある。

その違いはどこにあるのだろう。

ポイントは「らしさ」だと原田氏は言う。

企業には、そこに脈々と受け継がれているDNAがある。

それはその企業の風土であったり、独自技術であったり、そのような形で表れる。

その「らしさ」を取り戻し、立ち返ることによって、企業は立ち直ることができる。

実際にそのことを実行し、実現させてきた原田氏の言うことだけに説得力がある。

今、このような時代だからこそ、必要なポイントではないだろうか。

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