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2011年5月 8日 (日)

会社の歯車から抜け出す方法/田淵裕哉

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 歴史上の素晴らしい人物に吉田松陰がいます。彼は長州の田舎で松下村塾を開き、後の明治維新の指導者となる木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山縣有朋などを育てました。彼の指導は非常にユニークで、彼は生徒に先生になってもらって、それぞれの得意なことを教え合うというやり方をしました。
 後に彼が幕府から危険人物と見なされ投獄されたとき、獄の中で特別にVIP扱いをされます。なぜだと思いますか?実は、獄中でも吉田松陰は、罪人たちの良いところを見い出し、それぞれが先生になって、皆で教え合うという同じやり方をしたそうです。すると獄中の雰囲気が一変して、良い雰囲気になり、罪人たちの態度が良くなって、皆が更生の道を歩み始めたそうです。
 そのような良い結果をもたらした松陰を幕府は獄中でも特別にVIP待遇したという逸話が残っています。すごいことですね。なぜ、そのようになったのでしょうか?それは明らかです。罪人達が変わったのは、吉田松陰が、彼らの価値を見い出し、それを認め、そして実際にそれを周りの人と分かち合ったからです。罪人達は、皆が「先生」と呼ばれるようになりました。今までは人間のクズとして扱われていた罪人達が、「先生」と呼ばれるようになったのです。彼らは自分の存在価値を見い出し、今までの行いを悔い改めて、更生の道を歩み始めたのです。(P98~99)

吉田松陰は生徒に対して非常にユニークな指導をした。

それは、生徒に先生になってもらって、それぞれ教え合うという手法であった。

後に松陰は、幕府によって投獄されたときも、獄中の罪人たちに対しても同じような指導法で多くの罪人たちを更生させた。

このエピソードは、人を成長させるポイントについて明確に語っている。

つまり、人はいつまでも教えられる側に立っていたのでは成長は止まってしまうということ。

ある段階まで来たら、教える側に立たせる、

人に教えるには、自分がまず勉強しなければならない。

1つのことを教えるのに、10の勉強をしなければならない。

これが人を成長させる。

更に、教える側に立つことによって、人は「自己重要感」を持つことができる。

人は誰もが「かけがいのない一人の重要な人間」として「認められたい」と思っている。

これが「自己重要感」であり、

このような人たちを「認められたい症候群」と呼ぶ。

これら2つのことが教える側に立つことによって得られる。

このことを既に幕末の時代、松陰が行っていたというのだから驚きだ。

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