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2011年6月19日 (日)

リーダーになる人のたった1つの習慣/福島正伸

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武田には気になっていたことがあった。
「頭の中で、どうしても整理できないことが一つあるんですが、聞いていいですか?」
「もちろんだよ。何だね?」
「上司、部下の関係で言えば、上司には、人を動かす権限があると思うのですが」
「上司が持っている権限とは、部下よりも先に困難に挑むことができる、という権限だよ」
「人を動かす権限はないんですか?」
「武田君、何か勘違いしていないかい?」
柴田は、武田を静かに見つめた。
「仕事をするにあたって、そんな権限など必要ないじゃないか」
「え・・・・?」
「人は、権限で動くことはない。もし動いているようなら、動いているふりをしているだけだ。見てなきゃサボるね」
「どうしたら、動くんですか?」
「共感だよ。共感した者は、上の人間が見てようが見ていまいが、本気になって動く」
「それじゃ、共感してもらうためには?」
「部下はね、上司が困難に立ち向かう姿に共感するものだ。つまり、君が、夢に向かって、困難を楽しむことだよ!」(P53~54)

上司は部下に指示命令する権限がある。

しかし、権限による指示命令で部下が動いたからといって、それは心底納得して動いているとは限らない。

仕方なく動いているということであって、場合によっては動いた振りをしているだけである。

その場合、上司の見ている間だけ、動いている振りをし、見ていなければサボる。

当然、良い結果は出てこない。

ポジションパワーによって人を動かすことの限界がここにある。

ところが、ほとんどの上司は、このことを十分に理解していない。

ここで上司は壁に突き当たる。

どうしてなんだろうと悩み苦しむ。

自分の言っていることが間違っていたのだろうかと考える。

しかし、言っていることが間違っていたのではなく、言い方に問題があることが多い。

多くの場合、問題の本質は、上司が共感によって部下を動かそうとしていないことにある。

部下は上司の言っていること、やっていることに共感を覚えたとき、本気になって動く。

そして、共感を得る為には、上司が困難に立ち向かい、それを楽しむことだと著者は言う。

部下が本気になって動けば当然、結果が出る。

一度、上司は自分の権限によって部下を動かすことをやめてはどうだろうか。

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