« 仕事はストーリーで動かそう/川上徹也 | トップページ | あなたの言葉はなぜ相手を動かすことができないのか?/石川牧子 »

2011年6月10日 (金)

経営は「実行」/ラリー・ボシディラム・チャン

A9ra76c

 われわれは、みずから掲げた目標と、組織が達成できる結果とのギャップのために犠牲になったリーダーに数多く出会ってきた。責任感の欠如に問題があるという声をしばしば耳にした。つまり、社員が、計画を完遂するために、なすべきことをしていないというのだ。リーダーは何かを変えなければならないと焦っているが、何を変えるべきか、わからない状況にある。
 そこで、本書のニーズは大きいと判断した。実行とは、単に何かがされることでも、されないことでもない。実行とは、具体的な一連の行動やテクニックであり、企業が競争優位を手に入れるために習得しなければならないものである。実行は、ひとつの独立した専門分野なのだ。大企業、中小企業を問わず、いまや、成功するための必修科目になっている。(P10)

多くの企業の問題は「実行」にある。

これは実際に中小企業と関わってきている中で全く同感できる。

ただ、ここで勘違いしてはならないのは、

「実行」とは、「なんとしてもやりとげる」という「意志の力」ではないということ。

とかく「実行力」というと、「強固な意志」と結びつけがちだ、

このような枠組みで考えている限り、

実行できなかった場合、その原因を「責任感が足りなかった」「意志が弱かったから」という精神的なものに求めがちになる。

すると、対策は「意志を強くすること」「もっと頑張る」となる。

最終的に、精神論に帰着する。

確かに世の中には、一度決めたことはなんとしてもやり遂げるという、並外れた精神力を持っている人がいる。

しかし、会社という組織において、すべての社員にそれを求めることは現実的ではない。

むしろ、そのような並外れた精神力を持っている人は少数派である。

と、すると、普通の人でも実行できるような仕組みを作る必要がある。

それが、この本の著者がいう「実行とは、具体的な一連の行動やテクニック」「実行は、ひとつの独立した専門分野」という意味であろう。

実行を精神的なものとしてとらえているかぎり、進展はない。

« 仕事はストーリーで動かそう/川上徹也 | トップページ | あなたの言葉はなぜ相手を動かすことができないのか?/石川牧子 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 経営は「実行」/ラリー・ボシディラム・チャン:

« 仕事はストーリーで動かそう/川上徹也 | トップページ | あなたの言葉はなぜ相手を動かすことができないのか?/石川牧子 »