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2011年6月13日 (月)

新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか/樋口弘和

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 そんな私から見ても、50歳までのスパンでの30年を振り返ってみると、この年齢でいい仕事を実際にやっている人たちは、成長のスピードはいろいろですが、例外なく共通する資質があることがわかります。
 それは、わかりやすい言葉で表現すると素直さです。これにプラスして向上心もあります。素直さという言葉には、少し驚くかもしれません。でも、本当にそうなのです。まあ、素直な人が上司や先輩から好かれるのは理解できますよね。20歳代の成長期において、上司や先輩からかわいがられる要件の一つは、やはり素直であることです。実はこのことは、30歳代になっても40歳、50歳になってもまったく同じことなのです。企業の責任あるポジションをつかむ人は、ほぼ例外なく素直です。人の話をよく聞くし、過去の成功にも縋らない。いつも謙虚で、勉強を欠かさず、毎日少しでも自分を伸ばそうと生きています。こういう態度でいるからこそ、責任やポジション、待遇もついてまわるのです。(P74)

「結局は素直なヤツが伸びる」

中小企業の経営者から良く聞く言葉である。

新入社員に素直さを求めるのは良くわかる。

上司や先輩にとって素直な新人は扱いやすいし、教えていても気持ちよいものだ。

また、上司や先輩に指導されたことを、まずはそのまま実行することが、知識や技能の習得には一番の近道である。

自分の考えをしっかりと持つことは大事だが、新人の場合、それが単なる過信である場合も多い。

“守、破、離”という言葉があるが、

まず“守”がしっかりできて初めて“破、離”という自分なりのものが出てくるものである。

だが、樋口氏によると、40代、50代になってもやはり、素直な人が出世し責任あるポジションにつくということである。

これはどうしてだろうか。

おそらくそれは、同じ“素直さ”でも形が変わってきているものと考えられる。

新人の頃の素直さとは、上司や先輩に対する素直さ、

それに対して、40代、50代の素直さとは、仕事に対する素直さではないだろうか。

会社で働くようになり、ある程度経験を積み、実績を上げ、ある程度地位が上がってくると、成長が止まってしまう人がいる。

“一丁上がり”の状態である。

それは、仕事に対する素直な気持ちを失ってしまうからではないだろうか。

仕事に必要な知識や技能の習得に終わりはない。

ところが仕事に対する素直さを失ってしまうと、現在の自分を“あがり”だと勘違いしてしまい、

その結果、成長が止まってしまうのだろう。

いつまでも仕事に対して素直な気持ちを失わない自分でありたいものである。

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